瓦屋さんが作った画期的な屋根塗布剤【ECOKAPARAエコカパラ】

遠州ものづくり職人シリーズ第1弾

私たちが住んでいる遠州地域は、昔からものづくりが盛んです。

地元でものづくりをしている職人さん、企業をクローズアップした情報を定期的にお伝えしていきます。

静岡県認定リサイクル製品【ECOKAPARAエコカパラ】
株式会社名倉ルーフ

屋根瓦のメリット・デメリットを熟知し、研究してきた職人だからこそ開発できた画期的な商品、エコカパラ。その特長や誕生秘話を、瓦屋根診断技士、瓦屋根工事技士である株式会社名倉ルーフの代表取締役・名倉孝次さんにお聞きしました。

エコカパラの誕生秘話

2007年のある日の夜、株式会社名倉ルーフにある1本の電話が入りました。

「雨音がうるさすぎて眠れない。何とかしてほしい。」と。この電話がきっかけで名倉社長は、廃瓦や製造過程で発生する規格外品の瓦を上手く再利用して、遮音性・遮熱性に優れた全く新しい屋根材が出来ないか、考えに考えました。そして、アイディアを商品化するチャレンジが始まったのです。何度も何度も改良を繰り返し、ある日従来の瓦屋根とエコカパラを比較測定すると、驚きの結果が！エコカパラ誕生の瞬間です。お客さまのお悩みによって生まれたエコカパラは2009年 6月、静岡県の中小企業新事業活動促進法に基づく「経営革新計画」に「廃瓦等を原材料とする補修材を活用した、機能性に優れた屋根リフォームの提供」として承認。2011年に環境への負荷を抑える優れた製品として静岡県のリサイクル認定商品に選ばれ、同年に商標登録、2016年には特許を取得しました。

▲エコカパラは特許をはじめ、さまざまな認定を取得

▲さまざまなメディアにも取り上げられています。

エコカパラってどんなもの？

「遮熱」「断熱」「遮音」性能を持ち合わせた屋根・外壁塗布材で、老朽化した屋根を蘇らせる画期的な商品です。10年以上長持ちし、一般住宅にも工場、マンションなどにも施工可能。廃材を利用したリサイクル認定・エコ商品です。瓦や陶磁器が本来持っている特長を最大限に引き出して、今まで塗料では解決できなかった「遮音」に成功！施工されたお客さまからは「ほとんど雨音が気にならない」と喜びの声を沢山いただいています。遮熱に関しても、ガルバリウム鋼板屋根と比較して室温を3～5℃下げることが実証試験で確認されており、年間の冷暖房費節約にも貢献しています。

※実証実験結果や詳細はホームページをご覧ください。https://naguraroof.co.jp/002.html

また、塗料と異なり色落ちせず、強くて耐久性に優れているので長持ち、経済的な商品でもあるのです。

株式会社名倉ルーフの取り組み

株式会社名倉ルーフは、屋根技術の向上と社会貢献に努める内閣府所管の一般社団法人、「全日本瓦工事業連盟(全瓦連)」に加盟しています。瓦工事の技術革新や先端技術の知識、施工管理、安全教育の能力を有する技術者のみが認定される、「瓦屋根工事技士」や「瓦屋根診断技士」を取得しており、お客さまに安心してご相談いただける体制を整えています。昨今、悪徳業者による訪問無料点検などが増え、業者選びに不安を感じていらっしゃる方も多いと思いますが、全瓦連への加入は“良い業者選び”の一つの目安になると思います。