終焉の見えない新型コロナウイルスの感染拡大。自粛規制、長引くマスク生活など、私たちの暮らしは一変しました。今までのような自由な行動・運動が制限されたことによる体力の低下・身体不良だけでなく、「眠れない」「疲れがとれない」「動悸がする」といった精神面での不調を訴える人も急増し、私たちに精神的・肉体的なストレスを与えています。
中でも、大きく変わった生活様式のひとつが「リモートワーク」という働き方の変化です。オフィスへ行かずに自宅で業務を行う働き方は、コロナ感染を心配することなく在宅勤務ができるメリットがある一方で、パソコンなどのOA機器を使った仕事が中心となり、自分が気づかないうちに目や頭、からだを酷使してしまっています。昨年からリモートワークで固まった筋肉が原因で、頭痛・腰痛・眼精疲労など、からだが悲鳴を上げていらっしゃる方が増えてきています。
本来私たちの身体に備わっている「自然治癒力」を引き出し、免疫力を高めて症状を改善する「鍼灸治療」。今回は、「まるすず鍼灸接骨院」の鍼灸師の鈴木好代さんに、ウィズコロナの今、見直されている「鍼灸治療」について、その魅力をご紹介いただきました。
鍼灸治療とは？～はり・灸の効果～
鍼灸治療は、薬は一切使わず、身体の表面に鍼や灸といった刺激をあたえることで症状を改善・予防する東洋医学です。
刺激をするのは、ＷＨＯ（世界保健機関）が認める361カ所のツボ（経穴）です。ツボは全身に張り巡っている気血（＝エネルギー）の流れの反応点ですが、同時に神経や血管、筋肉などの重要な場所に存在していることがほとんどで、それが治療点にもなります。ツボを使って鍼や灸で筋肉の緊張をゆるめることで、血液の循環を良くして痛みを和らげたり、新陳代謝を高めるので、筋肉の疲労回復につながり、さらにその刺激は内臓にも働きかけて、その機能を改善する効果があることも分かっています。
2018年にはWHO（＝世界健康機関）における国際疾病分類に鍼灸や漢方薬などが「伝統医療」に加わり、鍼灸治療の重要性・有効性がますます高まっています。
※WHO（世界保健機関）が認定する鍼灸治療の有効性が認められる主な疾患
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頸肩こり・五十肩・腰痛などの運動器系、神経痛・神経麻痺・筋肉痛・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼなどの神経系のほか、婦人科系疾患など、適応疾患は多い。
施術例
昨年のコロナ感染症拡大防止のための緊急事態宣言解除後も、出口の見えない自粛生活が続いていた秋ごろ、「腰痛がひどく、なんとか楽になりたい」と30代の男性が来院されました。
触診をすると、後頭部から首、背中、腰にかけてハリがあり、筋肉の硬直を確認しました。話しをうかがうと、コロナ禍で、出社は週に１日、あとの4日は在宅でのリモートワークとのことでした。社歴10年のシステムエンジニアで、自宅での仕事はほとんどデスクに座りパソコンと向き合う日々のため、腰に痛みが出ているようでした。また、全身を診たところ、下肢のむくみと冷えもあったので、からだ全体の血液やリンパ液の滞りがわかりました。
治療としては、後頭部から腰部を中心に鍼および電気治療を行い、からだ全体の血流改善に有効な足のツボにも鍼とお灸施術を２週続けたところ、症状は落ち着き改善が見られました。また、先日は長引くリモートワーク生活で、目から後頭部・肩にかけてからだの不調を訴えられて来院されたので、ご自宅でもできるセルフ灸をご案内しました。今は、奥様も妊娠７か月で腰が重いということで、ご夫婦で当院に通われています。奥様には、安心して施術を受けていただけるように女性の鍼灸師が対応し、無事に初産が終えられるよう優しい施術を心掛けて対応しているところです。
まるすず鍼灸接骨院について
当院は、地域の皆さまが少しでも日常生活を「楽」に「笑顔」で過ごせますように、利用者様一人ひとりの状態に合わせた最適な施術をその都度ご提供させていただいています。
介護疲れによるご家族様のストレスケア、エイジングケアのための美容鍼、脳梗塞後遺症（脳卒中）の改善など、さまざまな悩みを抱えて来院くださいますのも、鍼灸治療を得意とする当院への期待と自負をして、スタッフ一同日々精進しています。
ご家族やご友人などで、お身体や健康に悩まれている方はぜひ一度、まるすず鍼灸接骨院へご相談ください。
まるすず鍼灸接骨院
住所：湖西市吉美3256-6 丸鈴グリーンビルC棟1階
TEL：053-576-0030
予約URL https://reserva.be/marusuzucare
※現在、コロナ感染症予防のため完全予約制となっています。
ホームページ https://marusuzu.jp/
Instagram https://www.instagram.com/marusuzucare/
