浜松の歴史と地元の銘菓

はままつのれきしとじもとのめいか

昭和41年に創業、浜松の歴史にちなんだ和菓子作りを守り続けている浜松市東区の「御菓子司あおい」、2代目の豊田光彦さんに、浜松の歴史やお菓子づくりのこだわり、売れ筋商品などをお聞きしました。

浜松の歴史と御菓子司あおいのお菓子

徳川家康ゆかりの地で、出世の街ともいわれる浜松。

家康公が浜松城を築城したのは1570年。29歳から45歳までの17年間を浜松で過ごしたそうです。

その間、皆さまもご存知の“三方ヶ原合戦”では武田信玄公に敗戦。苦難を経て多くのことを浜松で学びながら天下統一の礎を築きました。三方ヶ原合戦の逸話に出てくる「小豆餅」、「銭取」は、今でも御菓子司あおいを代表する銘菓となっています。徳川家康公の後も、浜松城主は幕府の要職である「老中」や「京都所司代」などに抜擢される人物を多く輩出し、後に「出世城」と呼ばれるようになりました。

また、時は遡り1551年、尾張国(現名古屋市)から遠州頭陀寺の松下家に仕えた藤吉郎(後の豊臣秀吉公)は、14歳から16歳までの3年間を浜松で過ごしています。同時期に竹千代(後の徳川家康公)も何度か頭陀寺や曳馬城を訪れており、後に天下人となった二人が浜松で出会っていたかもしれないというロマンに想像力を掻き立てられます。

そして、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で注目された龍潭寺。井伊家の始まりは平安時代に龍潭寺門前の井戸から初代、共保公が誕生したことから始まったと言われるそうです。直虎公は24代当主、直政公の後見人となり、家康公に仕えさせてお家断絶の危機を乗り越えたという話は有名です。井伊家は江戸時代を通して徳川幕府を支え、幕末には大老井伊直弼を輩出しています。

創業以来、「小豆餅」「銭取」「出世葵」「みそまん藤吉郎」「龍潭寺もなか」など、歴史や地名にちなんだエピソードをお菓子で表現し、商品名を付けて、浜松ストーリーを全国に発信していきたいという願いを込めて作り続けています。


「小豆餅」「出世葵」「みそまん藤吉郎」は、浜松地域ブランド・やらまいか浜松の認定商品です。

お菓子づくりのこだわり

和菓子はもちろんですが、和菓子だけにこだわらず、時代背景や志向、ニーズに合わせて客層に添ったお菓子を作っています。一つ一つの素材にこだわり、その素材を最大限に活かせるよう工夫しています。

また、ニーズを生み出すことも大切だと思っています。季節行事や伝統、日本人の贈答文化を継承していくことも大切にしています。

お店の紹介

御菓子司あおいのお菓子は有玉北町のショップ以外にも、百貨店や商業施設、キヨスクなどで販売しています。見かけた際は、ぜひ手に取ってみてください。

また、インターネットでも販売しています。
http://www.aoikasi.jp/

贈答用や手土産はもちろん、日常のおやつにも、お気軽にご利用いただければ嬉しいです。

御菓子司あおい
〒431-3121
浜松市東区有玉北町1593
TEL: 053-435-3365
営業時間:8:00~20:00
URL: http://www.aoikasi.jp/

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御菓子司 あおい