住宅展示場に行く前に知っておきたい「お金の話」と「住宅会社の選び方」~その2~

第1弾の「お金の話」に続いて今回は、第2弾「住宅会社の選び方」について「家計のサポートセンター」代表のファイナンシャルプランナーの鈴木大輔先生に教えていただきました。

住宅展示場に行く前に知っておきたい「お金の話」と「住宅会社の選び方」~その1~

住宅会社の選び方

さて、「いよいよマイホーム取得に向けて活動しよう」という段階になると、住宅展示場などに見学に行かれることになるでしょう。

たくさんの情報を手に入れることは良い家づくりにおいて大切ですが、闇雲に動いてしまうと時間も体力も大きく浪費してしまいますので、上手に住宅会社を選ぶことが大切です。

一言で家を建てると言っても、土地から購入して建てる場合、土地はあって家だけ建てる場合、既存の住宅のリノベーションなど様々ですが、土地の有り無しでは大きく予算が変わってきます。同じ予算3000万円と言っても土地とセットなのか、全て家の予算に入れられるのかでは大きく変わってきます。

実は、住宅会社も営業戦略としてターゲットとする顧客層を「土地ありの人」と「土地なしの人」で絞りこんでいるケースがあります。ある会社では8割以上が土地ありのお客様というところもあれば、ほぼ全て土地から購入されるお客様というところもあるので、見学に行かれる際にはどんな方が多いか聞いてみるのも一つです。

中小の工務店などでは体制を確認

注文住宅は全て一点物であり、設計やデザインも重要ですが、建設現場の対応力も大きく問われます。無理して受注すると現場でのチェックが行き届かなくなり、見えない部分でトラブルが発生してしまうリスクが高まりますので、どんな体制で建設に取り組んでいるかも確認してみるといいでしょう。

ポイントとしては、

・営業マン、設計士、現場監督などが何人いるのか
・年間の受注棟数は何棟か
・第三者機関など外部の審査を利用しているか

といったところです。

特に住宅の建設では現場監督の力量が重要となってきますので、年間棟数÷現場監督の人数で計算して、一人あたりどれくらいの仕事を抱えているか比べてみることはおすすめです。

予算の設定は中立な立場の人に相談を

FPとして日々相談を受けていると、そもそもの予算取りについてしっかりした根拠や自信を持って決められる方が非常に少ないと感じています。

始めに予算をしっかりと決めておけば、自ずと対象となる住宅会社の層も絞れてきますし、後から予算がどんどん増えてしまうリスクも抑えられます。

販売したい住宅会社や不動産会社と購入希望者のみで資金計画を行うと、住宅以外の計画が疎かになってしまう可能性がありますので、事前に金融機関やファイナンシャルプランナーなどに相談されることをおすすめします。

住宅の打ち合わせは時間も体力も必要となり、3社も見積もりを取ればヘトヘト、ということもよくあります。予算設定や購入スタイルを事前にしっかり考え、効率のいい「住活」をしていただきたいですね。

情報提供

家計のサポートセンター
代表ファイナンシャルプランナー 鈴木 大輔
日本FP協会認 AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
住宅ローンアドバイザー

〒432-8045
静岡県浜松市中区西浅田1-5-1
ミライファクトリー内
https://www.kakei-sc.jp/

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