井伊谷宮の「まゆ玉飾り」「七五三・初宮参り」

あっという間に今年も残すところ2カ月と数日。紅白歌合戦の話題もちらほら聞こえてくる季節になりました。

緊急事態宣言も明け、少し落ち着いてきましたね。

浜松市北区にある井伊谷宮では、10月から来年3月まで、境内に縁起物の「まゆ玉」を飾る取り組みが始まったそうです。七五三のピークも、もう目前にやってきたこの時期。どんな様子なのか井伊谷宮の神職、岡部訓亮さんにお話を伺いました。

幸福を呼ぶ縁起物「まゆ玉飾り」について

「まゆ玉」とは吉祥予祝の縁起物。願い事が叶う前に、叶ったと先に祝うことで現実に引き寄せる信仰です。つまり「まゆ玉」は幸福を呼ぶ縁起物です。

井伊谷宮ではたくさんの「まゆ玉」を境内に飾り、この時期の七五三や初宮のお子さまのお祝い飾りとしています。お飾りと共に記念写真を自由にお撮りいただくこともできますし、自身の願い事を「まゆ玉短冊」に書いて飾っていくこともできます。(まゆ玉短冊…初穂料300円)

お一人お一人の良い未来を願う気持ちを合わせて、それが子どもたちの飾りとなる。コロナの時期だからこそ、こうした「思い」のつながりがカタチとして見えるような取り組みができないかと、「まゆ玉飾り」を考えました。

「まゆ玉短冊」の他に、ご自宅に飾る「まゆ玉」も授与所でお出ししております。水引で作られた梅の飾りがついているものと、シトラスリボンがついているものがあります。梅は昔から松竹梅と言われるように縁起の良い植物として知られていますし、水引で作られているのがとても可愛らしいですね。予祝の「まゆ玉」にふさわしい花だと思います。

また、シトラスリボンはコロナ患者や医療従事者への差別をなくす運動のシンボルとされる結び方です。特徴的な三つの輪は「地域」「家庭」「職場(学校)」を表しています。お互いに助け合ってコロナ禍を乗り越えていきたい。そんな思いでシトラスリボンをつけています。神社ですので、災いを祓う朱色のリボンを用いました。

2021年の七五三参り

井伊谷宮では毎年、七五三参りのお子さまのご祈祷を1件3000円で承っております。千歳アメ紅白、お守、クレヨン、らくがき帳がつきます。事前予約はなく当日受付となり、毎日午前9時~午後4時半まで受け付けています。(千歳アメのみは500円でお出ししています。)

皇室では深曾木の儀(ふかそぎのぎ)という儀式を行います。皇室の五歳の男の子が碁盤の上から飛び降りることで、健やかな成長を願う神事です。井伊谷宮は皇室をお祀りする皇室所縁の神社ですので、深曾木の儀に倣い簡略化した碁盤の儀を行うことができます。お子さまの健やかな成長を願う碁盤の儀、祈祷控殿に設置してありますので御参拝の際に行ってみてください。男の子、女の子共に年齢問わず行っていただけますが、3歳のお子さまは少し危ないので補助をしてあげてください。

七五三・初宮のお参りも混雑が気になることと思いますが、平日の早い時間や夕方、仏滅の日などは比較的ご祈祷が少ないので参考になさってください。

神職(神主若しくは権禰宜)・岡部さんからのメッセージ

七五三、初宮参りのみでなく、「まゆ玉飾り」はご参拝の方どなたでもご覧いただけます。この機会にぜひ足をお運びください。

その他授与品として毎月の特別御朱印、遠州弁で運勢が書かれた「うなぎみくじ」などもございます。詳しくはHPをご覧ください。また、御朱印やその他神社の情報などをInstagramやTwitterでお流ししています。宜しければフォローしていただけますと幸いです。

 

井伊谷宮
〒431-2212
静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1991-1
053-542-0355
ホームページ http://www.iinoyaguu.or.jp/