ひなまつり

3月3日は女の子の節句「ひなまつり」の日ですね。
元々は上巳の節句(じょうしのせっく)と言って、男女に関わりなくお祓いをする習慣だったのをご存知でしょうか。
「ひなまつり」について、井伊谷宮 権禰宜(ごんねぎ)の岡部訓亮さんにお話を伺いました。

「流しひな」について

神道では「川」がお祓いをする大切な場所と考えられています。
そのため上巳の節句には川でお祓いをしたり、自身の厄(災い事をもたらすもの)を物に移して川に流したりしていました。
「流しひな」も自身の厄をひなに移して、身代わりとして川に流すというお祓いの神事です。

本年の井伊谷宮の流しひな神事は3月6日(日)の11時半頃から神宮寺川にて斎行予定です。
当宮は絵馬史料館を境内に持つ絵馬の神社ですので、流しひな絵馬に厄を移して川に流します。

2月から社頭にて絵馬をお出ししますので、当日まで家にお飾りいただくことで徐々に厄を移していきます。当日に絵馬を受けて、その場で厄を移し流すこともできます。
また絵馬ですので裏には願い事をお書きいただけます。

前述のようにお祓いの神事ですので、女の子に限らず男の子や大人の方もご参加いただけます。
その他、女の子のお祝い飾りとして境内にはひな人形やまゆ玉を飾ります。

ご自宅に飾るまゆ玉は2月から社頭でお出しします。女の子のお祝いとしてご自宅でもお飾りいただけます。絵馬と一緒に飾ると一層可愛らしいですね。

流しひな神事の前は、おひなさまの衣装である「十二単」をどのように着ているかをご覧いただくことができます。着る過程を通して生きた文化としての「十二単」を感じていただければと思います。

簡単な解説も致しますので、お気軽に平安文化の華ともいえる十二単を知っていただく場としていただければと思います。

広く皆様に楽しんでいただけるようにとの趣旨ですので、拝観料はかかりません。どなたさまもご自由にご覧いただけます。
最後はお姫様と一緒に写真を撮ることもできます。

3月の御朱印について

3月はおひなまつりの特別御朱印がございます。
今年のデザインはまだ未定ですが、昨年のものをご紹介します。

2022年3月6日(日)の流しひな神事の案内

2022年3月6日(日)
タイムスケジュール
10時半~ 十二単 無料着付け拝観 ※地元の成人女性に十二単を着ていただきます。
11時10分~ 記念撮影 絵馬記入
11時20分~ 社務所出発 神宮寺川へ
11時30分~ 流しひな神事

※なおコロナウイルスの状況で中止となる恐れがありますので、近づきましたらHPなどでご確認ください。

井伊谷宮

〒431-2212
浜松市北区引佐町井伊谷1991-1
053-542-0355
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