自動車ローンも見直し出来る!?

じどうしゃろーんもみなおしできる!?

新型コロナウィルス感染症拡大による日本経済への影響が深刻化している昨今、少しでも家計をスリム化したいご家庭は多いのではないでしょうか?そんな時、食費や日用品を見直す方は多いかもしれませんが、ストレスが掛かり長続きしなかったり、効果は一時的だったりします。

そこで目を向けたいのは、毎月変わらず支払っている固定費の見直しです。今回は、その固定費の中でも、見落としがちな自動車ローンの見直しについて、ギフトユアライフ浜松 ファイナンシャルプランナーの鈴木幸子さんにご紹介していただきます。

ディーラーローンのメリットと注意点

ディーラーで車を購入しようとしたときに、そのまま契約できるのがディーラーローンの特長です。土日でも営業しているディーラーで利用できて手軽に活用しやすい自動車ローンだと言えるでしょう。その手軽さから、金利や総返済額、残価設定ローンの条件確認などの検討不足によるデメリットや思いがけないトラブルが発生する場合もあるかもしれません。

メリット① ローン審査に通りやすい

お金を貸す側は、返済が滞ることへの備えとして、借りる方の支払能力を確認します。それがローン審査なのですが、購入した車がそのまま「ローンの担保」になります。もしも返済が滞った時には、車を売却して補填することができますので、銀行ローンだと通りづらい方でも借入れできることがあります。

ただし、返済中の車両所有権は、ディーラー等となるため、事故時の対応や買換え時に手間が掛かります。

メリット② すぐに審査結果が出て、手続きをディーラーに任せられる

ローン審査の結果が1時間程で出るため、購入の打合せをしている間に結果が分かります。また、ローン契約に必要な書類の準備など、面倒なことはお店のスタッフの方が進めてくれますので、スムーズに購入を進めることが出来ます。

メリット③ 購入価格が安くなる場合があり、返済方法も選べます

ディーラーが販売に力を入れている時など、車種によって通常金利よりも安いメーカー特別金利を採用できる場合があります。現金決済より本体価格が値引かれることもあるようです。ただし、全体的に銀行系マイカーローンよりも高い金利のことが多いため、車種を決めた段階で、ローン選びをしていくことをお勧めします。

また、残価設定型ローンでの購入を検討することも可能です。残価設定型ローンとは、予め将来の下取り価格を設定して、その価格を引いた残価に対してローンを組み支払う方法です。月々の返済額が下がるため手軽ではあるものの、事故を起こして下取り価格が下がるなど、必ず下取り価格で買い取ってもらえるわけではありませんので注意が必要です。

ディーラーローンを検討する場合には、具体的な総返済額の確認や、残価設定ローンの下取り条件などを慎重に吟味することが大切です。

銀行系マイカーローンのメリットと注意点

メリット①金利が低い。

車種により例外もありますが、ディーラーローンより金利が低いのが特長です。

更には、免許取得費用や車に関わる代金にもローンが認められ、中古車の購入にも利用できます。

メリット② 車両所有権は本人

車両所有権は購入者のため、事故を起こした際の対応や買換え、ローンの借換えもスムーズに行うことができます。

メリット③ 返済期間が最大10年なので、月々無理のない返済を検討できる

ディーラーで残価設定ローンを利用される方の多くは、月々の返済額を減らすことが目的の場合が多いと思います。そのために、様々な縛りがあることも仕方ない、とあきらめてしまう方もいらっしゃるようです。しかし、銀行系ローンであれば返済期間を延ばすという選択肢がありますので、借換えを検討してみるのも良いと思います。但し、注意点として現金の準備がないためにローンを組む場合は、今後の家計のやりくりを考える必要があります。

残価設定ローンや10年長期ローンで、月々の返済額を減らすことはできますが、返済額は以後5年、10年のライフイベントに掛かる費用とのバランスが取れていますか?

また、これから住宅ローンを組む予定がある場合、月々の返済額が合算されて返済比率が算出されるため、希望の借入金額が借りられなくなってしまうこともありますので、注意が必要です。

見直しの具体例

ここからは、私が今までに行った借換えの事例をご紹介いたします。

事例1)ディーラーで新車を購入する際に、本体価格の割引があるという条件で、残価設定ローンを勧められ契約

5年後の残価が90万円、下取りではなく買い取るつもりとのことでした。現在の返済金利が3%位で、月々の返済負担感があり、更に買取りのため毎月1.5万円つみたてをしている状態でした。

銀行ローン10年1.6%程度に借り換えることで、金利負担が減少。更には、返済期間が延びたことで月々の負担が減り、家計全体がスリム化、コロナ渦中でも安心して支払を続けられています。

事例2)就職して3年目、ご家族も増え住宅購入を検討中。

奨学金返済や3年返済予定のマイカーローン、老後の積立など、頑張りすぎの家計でした。住宅ローンを借りたくても当面の返済目途がたたず困っていましたが、奥様が働き始めれば家計は改善する見込み。家計の見通しをした上で、マイカーローンを10年に借換え。積立の仕組みも調整して、無事に住宅購入を実現することができました。

まとめ

個人が購入する商品の中で住宅の次に高いとされる自動車。検討し始めた段階で、購入方法を慎重に吟味していきたいところですが、流れに任せて契約した時などライフプランの変化により、自動車ローンの見直しを検討したほうがよい場合もあります。まずは、今契約しているローンの条件を確認しつつ、借換えの見積もりを取ってみるのも良いかもしれませんね。

情報提供

ギフトユアライフ浜松 ファイナンシャルプランナー 鈴木幸子
AFP(日本FP協会認定)、証券外務員二種、相続診断士
〒430-0904
静岡県浜松市中区中沢町22-3 一陽ビル1F北
https://www.gyl-h.com/

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