織屋や蔵の残る町並みは歩いてこそ魅力を体感できるというもの。狭い路地をめぐり、店舗での買い物も楽しめます。雄踏街道を車で通り過ぎてしまうと、見過ごしてしまう心地よい景色やお店に出会えます。10月は、ズバリ入野のお祭りムードを味わいながらのウォーキングがお勧めです。
こんな方に最適
- 全部回ると4~5時間コース。ピックアップして時間短縮も!
- 当時を感じる建築物に興味のある方!
- 静かな細道を歩きレトロな町並みを体験したい方!
入野コースマップ
1.入野公民館(出発)
2.織屋と蔵の景色
この三角屋根の建物は織屋さんの建物です。
昭和40年のピーク時には、入野地域に
より大きな地図で 入野コース を表示
80軒の織屋さんがあったそうです。夏まつりに歌う「入野音頭」に「筬(おさ)の音」「機どころ」などの歌詞が盛り込まれていることからも、織屋の賑わい地だったことが伺えます。
井戸の跡やレンガ風合いがおしゃれな蔵も!
3.若宮八幡神社・陽報寺経由
陽報寺さんは、現在の入野小学校が明治6年に設立されたときに、学び舎となったお寺なのだそうです。つまり、入野小学校がここからスタートしたということですね。
4.本竹公園
室町中期にこの地へ土着し、明治維新まで村の発展に尽くした竹村家の敷地で、平成18年に浜松市へ寄贈され、現在は公園になっています。竹村家8代目は俳人、9代目は国学者として活躍。江戸時代に地図を作るために訪れた伊能忠敬も、この竹村家に宿泊したのだそうです。
5.龍ヶ浜(昼食)
「ちゃんこ龍ケ浜」さんへ。
このお店は、時津風部屋の元十両・龍ケ浜さんが営むお店で、店内には関取時代の写真も飾られています。
6.臨江寺(歌碑見学)
寺の庭には、賀茂真淵や、京都の俳人である五升庵蝶夢の歌を刻んだ石碑があります。
彼らの直筆の歌を拡大てん刻したものだそうです。
7.佐鳴湖南岸
佐鳴湖と浜名湖が繋がる途中には、こんな立派な水門が。
8.龍雲寺
このお寺は、後醍醐天皇の兄、後二条天皇の孫である木寺宮康仁親王(きでらのみや やすひとしんのう)が、南北朝時代に京都から下向され、この地に御所を構え、祈願所として建てたとのことです。「遠州入野御所」と記す文献もあるほど由緒正しいお寺で、現在の住職が21代目とされていますが、初代から二代目の間の記録がなく、その間に10名くらいの住職がいたと考えれば、30代くらいになるそうです。
三方ケ原の戦いの際に、武田方に味方したことから、家康に焼かれてしまい、その後100年くらいは何も無い時代があったのですが、元禄時代に、風のように現れた鳳髄丹和尚が再建。現在の本堂や山門はこの時に建てられたものです。
境内から望む浜名湖は、絶景です。
9.喫茶飛行場
龍雲寺さんのすぐお隣には、所狭しと戦闘機が置かれています。
ここはオープンから25年になる「喫茶飛行場」さんです。
航空機好きなご主人が収集した飛行機があちらこちらに。
店内で飲食をすると、伝票には「整備作業記録」と書かれ、なんともユニーク!
10.大圓寺
11.八幡神社
ここでは樹齢450年のクスノキが迎えてくれました。
なんでもこのクスノキ、江戸時代に枝を業者に売ろうとしたところ、村に疫病が流行ったため、切るのをやめたという話が残っています。毎年の秋祭りには、この境内に全部の字の屋台が集結します。
12.中村つくだに店
中村義雄商店は佃煮がずらりと並びます。
明治37年創業。浜名湖でその日にとれたハゼやアサリ、エビなどを保存食にしたのが始まりとのことです。